令和2年も発生。マダニが媒介する病気【SFTS】

重症熱性血小板減少症候群(Severe ever with Trombocytopenia Syndrome SFTS)は、感染症発生動向調査において令和2年にも宮崎県内で4件の報告がありました。

宮崎県は平成25年3月の届出開始以降、累積報告数は73件で全国で最も多くなっています。

宮崎県にお住いのワンちゃん、ネコちゃんのマダニ予防はしっかりと行いましょう。

感染経路

SFTSウイルスを保有するマダニに刺咬されることで感染するだけでなく、SFTSウイルス発症のイヌ、ネコとの濃厚接触(長時間の接触、体に触れた等)でも感染することが確認されています。

症状

元気食欲低下、発熱、消化器症状(下痢より嘔吐の方が多い)、神経症状、リンパ節腫大、白血球減少、血小板減少(皮下出血)、肝数値上昇、黄疸など

【致死率】
人 10~30%
犬 30%
猫 60%

潜伏期間

6-14日。
猫を保護した場合14日間は濃厚接触を控えてください。

診断

確定診断はPCR検査となります。当院には検査機器がないため外部での検査となります。

治療

確立した治療法はありません。
対症療法を主軸に抗ウイルス剤の投与やステロイドパルス療法を組み合わせます。

予防

最も効果的、かつ重要な予防法はマダニに刺咬されないように注意することです。マダニの活動時期に野山に入る際には、肌を露出しないのは勿論のこと、マダニ用の防虫スプレーを用いることもある程度有用であると考えられます。

これまでのSFTS症例ではイヌやネコなどのペットに付着したマダニを介して感染したと思われる症例が存在しますので、ペットのノミダニ予防は大切です。


いつもお読みいただきありがとうございます

■院長 田代 雄太郎

当動物病院では、動物たちと飼い主様と獣医師でタッグを組んで、正面から向き合って診療・治療を行ってまいります。



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