ドックフードでどれを食べたらよいの?part1

ドックフードは何を与えたらよいの?ということは皆さま悩まれてると思います。

その子の状況やお家の環境によって最適なフードは変わっていくため、フードに迷われたら獣医師やフードの資格を持っている者に相談することをおすすめします。

ドックフードの種類

ドックフードは主に以下の種類に分類されます。

【総合栄養食】
そのフードと水だけで栄養供給がまかなえる。各事業者が自らの責任においてペットフード公正取引協議会が定めた基準・試験を行い合格したもの。総合栄養食と記載がある。

【間食】
一般的におやつ。1日に必要なエネルギー所要量の20%以内が望ましい。

【療法食】
治療を補助する目的で使用される。獣医師の指導が必要。

【その他の目的食】
上記のいずれにも該当しないフード。サプリメント、高カロリー食や嗜好性アップなど様々な目的がある。

ライフステージにあわせた食事

年齢はあくまで目安ですが、ライフステージにあわせた目安は下記になります。

成長期(~1歳前後):成長を目的とした高栄養食

維持期(1歳前後~7歳):安定した栄養と量

高齢期(7歳~):活動性等を考慮し維持期より低カロリーフード等になる場合が多い。

 

形状による分類

ドッグフードの種類は水分がどのくらい含まれているかによって3種類に分けられます。

  • ドライフード
    水分含有量が10%以下のドッグフードです。

【メリット】 保存がきく、ウエットに比べるとコストは抑えられる
【デメリット】飲水をあまりしない子では水分摂取量が減ってしまう、ウエットフードに比べて食いつきが悪いことが多い

  • ウエットフード
    水分含有量が60~80%のドッグフードです。

【メリット】 嗜好性が高い、ある程度の水分摂取量が確保できる
【デメリット】開封してしまうと保存がききにくい、高価

  • セミモイストタイプ
    水分含有量が25~30%ほどのドライタイプとウェットタイプの中間にあたるドッグフード

【メリット】 嗜好性が高い
【デメリット】高価

一般的にウエット、セミモイストタイプはドライフードに比べ人口添加物が多いとされていますが、フードによって異なりますので上記のメリット・デメリットにはあえて記載していません。

それぞれのメリットデメリットを把握したうえで、どれか1つではなく状況に応じて使い分けられるようになることをおすすめします。

獣医師田代の考え

以上をふまえた私の基本的な考えは以下になります。

主食はドライフード、飲水量が少なく泌尿器系の病気になる子もいるため成犬になってもふやかすことををおすすめします。

ウエットフードは嗜好性のアップや飲水量が不足しているときに使用するイメージで、ドライフードをよく食べお水もよく飲む子には基本的に必要ありません。

当院での食事プラン提示例

ケース①

3歳去勢手術済のアメリカンショートヘア、尿道閉塞歴あり

オーナー様の悩み:様々な結石用のフードを試してきたが食べないものが多い。今食べている療法食は比較的食いつきがよいが尿中に少量のストラバイト結晶がでてきてしまう。フードは変更した方がよいのか?

回答:決まった療法食のみを与えてもらい結晶成分が出なくなるのが理想のため、可能ならばフード変更を行うのが望ましいです。しかし、フードを変更しても食べなかったり結晶成分が増える可能性もります。現在、少量のストラバイト結晶が出る程度で臨床症状に問題がないのならばフードを継続し飲水量の増加を試みて経過を見ていくのも一つです。飲水量増加させる方法としてはウエットタイプの療法食を積極的に与えるや水分摂取用のちゅーるをおやつとして与える、お湯を好む子もいるため定期的にお湯を与える等があります。

 

ケース②

7歳避妊手術済のチワワ、既往歴なし、過肥

オーナー様の悩み:ドライフードは全く食べず、おやつばっかり食べている。

回答:甲状腺機能低下症などの可能性は否定できないため、ご飯を食べない原因に病気は関与していないかのスクリーニング検査のためにまずは健康診断をお勧めします。
病気がなければまずはスープ状のフードを試してみてください。。ワンちゃんは味よりもにおいなどの風味に食欲を増すといわれています。とりささみやニンジン、キャベツや白菜などを煮込んだものを味付けせずにスープ主体で与えてみて飲んでくれるか試してみましょう。少量ならば具材を与えてみてもらって大丈夫です。食べてくれるなら、そこに少量のドライフードを混ぜていき少しずつドライフードの量を増やしていってください。

 

次回、ドックフードの原材料に関して(後日アップ予定です)


いつもお読みいただきありがとうございます

■院長 田代 雄太郎

当動物病院では、動物たちと飼い主様と獣医師でタッグを組んで、正面から向き合って診療・治療を行ってまいります。



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